GPSに関わるトレーナーが知っておくべきスパイク(速度跳ね上がり)現象

0

     GPSって本当に便利なツールです。長らく練習時間や走行距離の概算、そして選手やコーチの主観的な判断のなかで構成されてきたであろうプログラム。GPSという客観的指標ができたことでこの部分の精度は各段に上がりました。

     

     私が所属する社会人ラグビーチームも、入団した2014年8月がGPS導入したタイミング。その年の6月からチームに合流していた私は、たまたまGPSの使い始めから関わる事ができたんですよね。

     

    疑問だったことがスッキリ
     そんなGPSに関して、疑問に思っていたことが先日解消されました。どんな疑問か、というと時折とんでもないトップスピードが記録されるのが、どうにも解せなかったんです。

     

     9.9とか10.8とか…これ、m/sですから1秒間で何m進んでいるか、ということ。これに60(秒)x60(分)をかけて1000(m→辧砲燃笋譴弌我々に馴染みのある時速何辧△箸いκ儡垢できます。

     

     10.8ということはおよそ時速39辧100mを9.98秒で走った桐生祥秀選手の最高速度が秒速11.67だったということを考えると、不可能ではありませんがラグビー内での数字と考えるとちょっと現実離れしています。

     

     GPS導入初期のころは、ふざけた選手がビブスごとビューっと投げて「これでトップスピード更新だ!」と中学生みたいなことをしていました(笑)。

     

     それとは別に起こるこういった現象はスパイク(速度の跳ね上がり)といわれるもの。

     

     時々発生する、このスパイク。 GPSのデータは場所や密集している人数によってどうしても誤差が生まれるんだそう。


     確かにスマホでのGPS機能を使う際にも、数十秒動かない状態が続いてから急に現在地の位置がビューっと動くことありますよね?こういったGPSが検出するデータと実際の位置とのズレが生じた際の「補正の動き」。

     

     この動きも移動時間として抽出してしまい、結果として秒速10m/sを越えるようなトップスピードが記録されてしまうそう。

     

     Catapult社のスポーツサイエンティストの方と話す機会があった際、たまたまこの話題となり「なるほどね〜」と合点がいったのでした。お客さんがたくさん入ってくれるうえ、周辺に高いビルが多くある秩父宮ラグビー場などはデータが上手く取れないことが多く、このスパイク現象も出やすいそうです。

     

     チーム全体のトップスピード平均が知りたいときなどは、面倒ですが各GPS内に不自然なスパイクが起きていないかをざっとチェック。明らかに不自然な速度の跳ね上がりが検出されたら、その部分をカットすると実際に近いデータがとれるでしょう。

     

    数値化の良さと危険性
     数値化って最も効果のある可視化ですよね。監督や技術コーチと話をする際にも大きな説得力を生んでくれます。その一方で「思考停止」に陥りやすいものでもあるんです。

     

     最近もGPSデータを基にしたEXCELのトレーニングの概算量を出すシートを使って、翌日のトレーニング量に関して議論していました。メインでGPSを担当してくれているS&Cコーチが、目の前のシートで出てきた数値を基にして提言してくれたのですが、どう考えても弘田の「感覚的」に違和感がある。

     

     5分ほどかけて計算をしてみると、EXCELシートに移した際にずれが生じていました。予想される総走行距離やHigh speed runningの距離の60%しか出せていなかったんです。

     

     目の前に数字が出てくると、さも正しそうに見えます。そして一度その先入観が生まれると、人間の脳は自分の経験や感覚よりも数字を優先しがち。

     

     人のそういった特性を常に意識して、その数字の持つ意味を自分の頭で考える癖をもつこと。そんな意識は常に必要。改めて感じた出来事でした。甘え過ぎずに最先端の機器を上手に活用していきたいですね。 

     

     

    それではまた、お会いしましょう。弘田雄士でした。

     


    特定の場所に赴くことで入るスイッチを活用しよう

    0

       週末の練習試合前の中休みとなった昨日。珍しく火曜日のオフでしたが、同じ時間に起きてブログを更新し、9時前には職場である花園のスタッフルームへ。

       

       雨がちらつく天気だったこともあり、オフの楽しみに予定していた1時間ほどのLSD(ゆっくりしたジョギング)を諦めて室内での有酸素運動と下半身のウエイトトレーニングを行ってきました。

       

      移動を繰り返して場所を変えることの多い一日
       休みの日まで職場に赴くのは信じられない、という方もいらっしゃるでしょう。弘田も極力足を運ばないようにしているんですが(笑)、休日のオフィスって仕事がはかどったりしますよね。

       

       ジムを利用するついでではあるのですが、1時間ほど個人業務のデータや領収書をまとめる作業を集中して行うことができました。

       

       同じことを自宅で行おうとすると、時間ばかりがかかり誘惑にも負けてしまいがち。意図的に場所を変える、というのは大切なテクニックなんです。

       

       一度帰宅して昼食をとってから午後は市内のコワーキングスペースへ。コワーキングスペースの空間って好きなんですよね。他の施設も何度か利用したことがありますが、びっくりするぐらい作業が進むんです。

       

       周りの方と話す機会があると、ちょっとしたヒントをもらえたりして刺激もあるんですよね。

       

       今回利用した施設は知っている方も2〜3人いました。タイムリーな話題のアドバイスをいただけて、なかなか前に進めなかった新設するワードプレスに関して、独自ドメイン取得とレンタルサーバーを決めることができました!

       

       

       

       時間にして4時間程度でしたが、自宅で行う数倍のスピードで実りのある時間を過ごし、すっかり暗くなった後は南森町に移動。現在オフィシャルには行っていないのですが、古くからの知人であるトレーナー仲間への数カ月に1回のパーソナルトレーニング指導へ。

       

       チーム単位ではなく個人をじっくりと指導する、というのも時折させてもらうと、またいい刺激があるんですよね。新しく移動した彼の施設を使用させてもらいつつ「なるほど、こんなレイアウトも便利だな〜」などと学びを深めることができました。


      場所を目的とリンクさせて利用する
       厳密に決めすぎるのも窮屈かもしれませんが、自分の目的とリンクさせて場所を利用すること。これって私にとっては重要なスキルのひとつです。

       

       例えばタチリュウコンディショニングジム熊取店の近くにあるマクドナルド。

       

       ここは数年来、ランチや食事のために使ったことはありません。専らインプットと勉強のために訪れるようにしているんです。

       

       2013年の冬は単身赴任前で関東からの出張という形で訪れることが多かった熊取。当時は鍼灸専門学校の3年生で受験を間近に控えていましたから、熊取のマクドナルドは貴重な勉強場でした。

       

       その頃の名残もあるのでしょうが、未だに本を読んだりノートに思いついたことを書いたり、ノートパソコンでブログを更新したり。自分のインプットや作業がはかどるんです。スイッチが入りやすいんでしょうね。

       

       自分の仕事の振り返りやこれからのアイディア・戦術を考えたいときに、お気に入りホテルのラウンジへ行く。戦闘モードがなかなか緩められずに緊張状態になっているときには、電車に揺られて大好きな川べりで1時間ほど過ごす。

       

       人間の脳って意外と単純なもの。ある場所に行った際にいつも決まったことをしたり同じような気持ちを抱いていると、一種のルーティン化が進みます。

       

       やる気が起きなくても、気持ちの整理がつかなくても、そのモードに入る場所があれば。

       

       行きさえすれば、物事が進んでいきます。興味がある方はぜひ意識をして、こういった目的を持って利用する場所を作ってはいかがでしょうか。気持ち的にも楽ですからおススメですよ!

       

       

      それではまた、お会いしましょう。弘田雄士でした。

       


      続けること、重ねることなしで何かを成し遂げることはゼロ

      0

        「現場にこだわって深堀りしてプロとしてもっともっと自分を高めたい。そして真剣にスポーツに取り組んでいる選手を一人でも多くサポートするんだ」

         

         スポーツ現場に携わるストレングス&コンディショニングの専門家として、一貫してそんな思いで働いてきました。

         

         迷うことや苦しいことのほうが実際には多かったけれど、ずっと自分の人生の道標(みちしるべ)になってきた野球を追いかけるようにして、トレーナー業に向かっていくこと、そのための留学とアメリカの現場でのインターン、日本のスポーツ界での就職活動。この道のりに対して、諦めたり絶望したことは一度もなし。

         

         

         

         この気持ちに疑問を持ったこともなかったんですよね。…よく考えるとかえって不自然なことのような気もしますが。

         

         2014年の年末、じっくりと自分のこれからのキャリアについて考えていました。4カ月くらい自問自答を繰り返していましたが、今までとは違う自分の方向性を探っていこう、という気持ちに気がつくことができたんですよね。

         

         それまで考えもしなかったことですが、「今のままのアプローチじゃだめだな。もったいないとか恥ずかしいとかではなく、もっとアウトプットをして臆面もなく自分という商品を発信していくんだ。」と覚悟しました。

         

         その具体的なアプローチの一つが「1か月に20回以上ブログを更新すること」でした。絶対に毎日!と始めから設定しなかったのが自分らしいですね(笑)。

         

         2016年1月からそのチャレンジを続けていて、今ようやく20カ月が過ぎたところです。

         

        我慢強くフェーズを重ねるように継続すること
         正直、更新するのが苦しい時期もたくさんあります。

         

         プロブロガーの方と違ってこのブログ運営をマネタイズしているわけではありません。ブログでの発信をきっかけに、セミナーや思いがけないお仕事の依頼を受けることも増えてきて嬉しい反面、それ以上にちょっとしたクレームや書き直しを余儀なくされるような嫌な思いをすることも多いです。

         

         実名で顔を出してUPしているブログだけに、常に責任と重圧も感じています。

         

         それでも秀逸でない脳から煙を出しながら、真剣にどう働いていくか、どう生きていくかを考え抜いた自分。その具体的なアクションとして「やるんだ!」と決めた覚悟の一つが高頻度のブログの更新でした。

         

        …だから。

         

         やる。やってきたし、これからもやる。幸い「死んでも毎日!」という設定ではないし、やれないわけはない。

         

         人間の脳って数秒空白の時間があると、言い訳ややらない理由を考えるようになっている。そんな話を聞いたことがあります。

         

         …こんなこと続けていたって。…ブログ書く時間があったらもっとできることもあるし。…アウトプットばかりじゃなくインプットもした方がいいよ。…この内容じゃかえってマイナスでは? …自己満足の表現なだけなんじゃないの?

         

         たかだか20カ月の間、何回こんな声が頭の中を巡ったかわかりません。

         

         そのたび「俺が決めたんだろ?覚悟したんだろ?だからやる。やり続ける。どこかで何かが見えるまでは続ける!」って椅子に座り直しています。

         

         決め手に欠けるラグビーのアタック。なかなかラインブレイクを出来ずにとにかくボールを横へ横へと運びながら必死にボールをキープ。とにかく粘り強くフェーズを重ねながら、どこかにスペースができること、ミスマッチが起こる事を信じて愚直に足を動かし続ける。

         

         こんな攻撃をみていると、「頑張れ!頑張れ!!粘って重ねていけよ!」と力が入るのは、不器用にひたすら続けることでしか活路を見いだせない自分を、そこに重ねているからかもしれません。

         

         頑張ったり続けても必ずしも成功をするわけでもないし結果が出るわけでもない。十分すぎるほど大人になった我々は当然そのことを知っていますよね。

         

         でも、続けること、重ねていくことなしで何かを成し遂げられる可能性はゼロです。これも十分すぎるほど大人になった我々は知っておくべきですよね。

         

         0.1%と0%の違いに目を背けないこと。自分で勝手に上限を決めずに既成概念に捉われたリミッターは穏やかに壊してしまうこと。

         

         つい先日「日本人で100mを9秒台で走る事」を例に挙げたブログを書きましたが(http://yujihirota.jugem.jp/?eid=1269)、そこから1週間後に桐生選手が9.98秒をマークしたこと。

         

         タイミングがよかっただけなのですが、なんだか自分自身も励まされているような気になって嬉しかったなぁ。

         

         吉田松蔭いうところの「狂人」の域を目指して歩みを止めずにやっていきたいですね。

         

         …弘田が得意とする、とりとめのない記事になってしまいましたが、今日はそんな思いを書いてみました。

         

         

        それではまた、お会いしましょう。弘田雄士でした。

         


        << | 3/351PAGES | >>

        calendar

        S M T W T F S
             12
        3456789
        10111213141516
        17181920212223
        24252627282930
        << September 2017 >>

        selected entries

        categories

        archives

        recent comment

        • 選手の不平不満を聞くのも大事なコミュニケーション
          匿名 (09/20)

        recommend

        姿勢チェックから始めるコンディショニング改善エクササイズ (TJ Special File 6)
        姿勢チェックから始めるコンディショニング改善エクササイズ (TJ Special File 6) (JUGEMレビュー »)
        弘田 雄士
        弘田の初著作出版!評価法としての立位姿勢の見方を詳しく説明しています。

        recommend

        成功する人の考え方
        成功する人の考え方 (JUGEMレビュー »)
        加地 太祐
        WEB記事で紹介され、あまりにも芯を食った的確な記事の数々に、結局本を購入。40歳前後の方にはおススメ!

        recommend

        サンテプラス フレックスクッション&DVDセット ブラック [その他]
        サンテプラス フレックスクッション&DVDセット ブラック [その他] (JUGEMレビュー »)

        プロ野球チームで一番最初に採用したのは、弘田が興味を持ち当時の千葉ロッテが最初。ずっと使えます!

        links

        profile

        search this site.

        others

        mobile

        qrcode

        powered

        無料ブログ作成サービス JUGEM