選手の不平不満を聞くのも大事なコミュニケーション

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     トップリーグが開幕し約1か月。一たび公式戦がスタートするとチーム全体が公式戦中心となっていきます。当然のことなのですが、どうしてもレギュラーメンバーと試合に入れないメンバーとの温度差は大きくなってくるもの。

     

     ノーゲームメンバーはモチベーションの維持が難しい中、私が担当しているStrength & Conditioning部門(S&C)では一層のハードワークが求められるわけで、身体的だけでなく精神的にもきつい時期に入っています。

     

    「中心にいない」ことに慣れていない
     毎年この時期になるとつくづく感じるのが、「ここにいるメンバーはラグビーにおいてエリート集団なんだなぁ」という当たり前の事実。

     

     学生時代に所属していたチームやリーグのレベルの差はあるものの、皆チームの中心を担い続けてきた選手ばかり。ざっくり言うと「自分がメインでない」状況に慣れていないなぁ、と感じるんですよね。

     

     S&Cチームとして提供するストレングストレーニングやフィットネスプログラム。もちろん完璧でなく選手側からすれば、理不尽であったり科学的に考えて?というタイミングのときもあるのはわかります。

     

     疑問や不満が出て、その声をあげる。これ自体は健全だし必要。日本でトップレベルのラグビー選手たちが、納得できなかったり不満に思っている部分を担当者に伝えてくれなかったら、そのほうが問題ですからむしろありがたいです。

     

     それでも実際に選手の声を聞いて実際に感じるのは、まぁ8割方は「ただの愚痴」だということ(笑)。

     

     選手自体も半ば自覚していて「わかっちゃいるけど、言わずにおれない」という感覚なのがほとんど。それ以上に「こんな気持ちも察してほしい」というわかってもらいたい気持ちの方が強いんですよね。

     

     そんな感情も加味しつつ、できる限り耳を傾けるようにしています。

     

    不満を聞くこともトレーナー業に必要なコミュニケーション

     聞き流すのではなく、しっかりと不満や意見の内容を聞き「何を求めているのか」を理解すること。これ、メディカル部門だけでなくトレーニング系のトレーナー業にも大事なコミュニケーションスキルですよね。

     

     技術コーチと選手の間で板挟みになりやすいトレーニング部門。自分自身のメンタルが弱っていることも多いですが(笑)、できるだけ波を作らずに選手の声に耳を傾けるよう心がけています。

     

     よく冗談で「俺の報酬の項目に『選手から愚痴られる・恨まれる料』が10%ぐらいの割合で含まれている」と言いますが、実際にそんな風に考えています。


     なかなかストレートに感謝されたり、喜ばれるポジションではないS&C部門。だからこそ重圧をかけ続けるギスギスとした関係ではなく、選手が「必要なことだから信じて前向きにやろう!」と感じられる文化を創っていけたらいいなぁ、と思っています。

     

     

    それではまた、お会いしましょう。弘田雄士でした。

     


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