もっと真剣に考える必要がある「脳しんとう問題」

0

    Thank you for visiting here!
     実力的にはまだまだで不器用な我が家の次女。悔しい思いばかりながら大好きな女子サッカーに打ち込む小学六年生です。苦手だったヘディングが最近上手にできるようになり、親としては嬉しい成長。

     

     しかしコンディショニングを専門とするトレーナー業の一人としては、少し複雑で心配な思いもあるんですよね。

     

    サッカーをする娘を持つ親として心配していること
     映画「Concussion」で衝撃を与えたスポーツ選手の脳しんとう問題。脳しんとうが与える影響に関する研究結果が次々と発表されています。

     

     アメリカンフットボールに端を発した脳しんとう問題は、競技を越えてアイスホッケーやサッカーなどにも拡大しており、以前弘田のブログ内でも紹介しましたが(それがコチラ→http://yujihirota.jugem.jp/?eid=1109 )2015年11月に米サッカー協会が衝撃的な脳震とう対策を発表して話題になりました。

     

     同協会は10歳以下の子供のヘディングを禁止し、11〜13歳の子供は練習中のヘディングの回数に制限をかけることを決定したのです。

     

     この安全指針も訴訟に端を発した和解によってもたらされたものですが、協会傘下にあるアンダー世代の代表やアカデミー、国内プロリーグ(MLS)のユースチームに適用されることに。

     

     娘を持つ弘田として気になるのは、男子サッカーより女子サッカーの方が脳震とうリスクが高いことが判明している点。

     

     そして英スターリング大学は2016年10月、研究によりヘディングが脳の短期記憶機能に重大な影響を及ぼすことが判明したと公表しました(詳しい記事がコチラ→http://www.bbc.com/news/uk-scotland-37714830)。

     

     通常のヘディング練習と同様の状況を再現した後に選手たちの記憶テストを行うと、記憶機能が24時間で41パーセントから67パーセントの幅で低下していたことが明らかになったというんです。

     

     そして脳しんとうは、女子選手の月経パターンにまで影響を及ぼすであろうことが違う研究でも示唆されています。(それがコチラ→脳振盪は若年女性の月経パターンに影響する http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/jama/201707/552118.html

     

     今後、次女がサッカーを続けていくかどうかは本人次第ですが、こういったリスクはあるのだということは認識したうえで、彼女の自由意思を尊重したいと思っています。

     

     そのうえで続けていくという判断をした場合は、技術面からではなく安全面を最優先した体の使い方や補強エクササイズなどの指導をしていくつもりです。

     

     一つの競技にのめり込んでいき向上していく姿は素晴らしいし、子供の未来に自分の夢も乗せたくなる親御さんの気持ちはよくわかります。

     

     それでもスポーツを中心にして学校を決めていきプロフェッショナルとして仕事にしていける選手は1%以下。

     

     無邪気に頑張る子供たちをサポートしつつ、考慮すべきリスクについての知識を有しておくことは専門家以外にとっても大切なことなのではないでしょうか。

     

     

    選手も指導者も知っておくべき脳しんとうの影響
     NFLの脳震とう訴訟が表沙汰になって以来、米国におけるフットボールの6〜14歳の競技人口は2010〜2015年の5年間で、約300万人から217万人へと27.7%も激減しています。

     

     先日記事になっていたものなどをみれば、その気持ちは分からなくもないですよね…。(その記事がコチラ→死後提供されたNFL選手の脳、99%に「慢性外傷性脳症」https://www.cnn.co.jp/showbiz/35104840.html?ref=rss

     

     若年層の競技人口の減少は、競技の頂点に位置するプロスポーツにとって死活問題となります。この事実に対応してNFLでもルール変更などを通して、脳しんとう対策に乗り出しています。

     

     最も脳しんとうの起こる確率の高いキッキングゲームのルールを見直したり、無防備な相手への危険なタックルには罰金処分を課したりしたことなどは、こうした姿勢の変の現れですよね。

     

     弘田が関わっているラグビーにおいても、脳しんとうに対する危機意識は急速に高まっていると感じます。2016年から採用されたHIA(Head Injury Assessment)はその端的な例でしょう。

     

     コンタクトスポーツには特有の興奮と感動を与えてくれるインパクトがあり、それが最大の魅力です。それでも選手生活は短く、その後の人生のほうが圧倒的に長いわけです。

     

     全力で迷いなくプレーをするためにも、その後の人生に影響を与えるようなリスクに対してはルール改正やシステムづくりで最大限阻止する。

     

     こういった意識をスポーツに関わる組織全てが持ち協力していかないと、スポーツの今後の発展はないでしょう。

     

     選手自身や指導者、保護者も特に脳しんとうに関する知見は必須だと思います。関係者の方には今後こうした情報の収集に、より強くアンテナを張っていってほしいと切に願っています。参考文献だらけで申し訳ありませんでしたが、最近自分で読んで改めて思うところが多かったので、そのまま紹介させていただきました。

     


     それではまた、お会いしましょう。弘田雄士でした。


    コメント
    コメントする








       
    この記事のトラックバックURL
    トラックバック

    calendar

    S M T W T F S
         12
    3456789
    10111213141516
    17181920212223
    24252627282930
    << September 2017 >>

    selected entries

    categories

    archives

    recent comment

    • 選手の不平不満を聞くのも大事なコミュニケーション
      匿名 (09/20)

    recommend

    姿勢チェックから始めるコンディショニング改善エクササイズ (TJ Special File 6)
    姿勢チェックから始めるコンディショニング改善エクササイズ (TJ Special File 6) (JUGEMレビュー »)
    弘田 雄士
    弘田の初著作出版!評価法としての立位姿勢の見方を詳しく説明しています。

    recommend

    成功する人の考え方
    成功する人の考え方 (JUGEMレビュー »)
    加地 太祐
    WEB記事で紹介され、あまりにも芯を食った的確な記事の数々に、結局本を購入。40歳前後の方にはおススメ!

    recommend

    サンテプラス フレックスクッション&DVDセット ブラック [その他]
    サンテプラス フレックスクッション&DVDセット ブラック [その他] (JUGEMレビュー »)

    プロ野球チームで一番最初に採用したのは、弘田が興味を持ち当時の千葉ロッテが最初。ずっと使えます!

    links

    profile

    search this site.

    others

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM