宮里藍選手の引退にアスリートの引き際の見送り方に思いを馳せて 其の2

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    昨日からのブログ記事の続きとなります。

     

    それがコチラ→http://yujihirota.jugem.jp/?eid=1210

     

     小宮山さんの引退公表から数日後、ファームの優勝を賭けたジャイアンツとの最終戦。この試合に勝てばファーム優勝、という大一番でしたが惜敗。

     

     残念ながら優勝を逃してしまいましたが、この年でチームを去る小宮山さんとレン・サカタ二軍監督をロッテのメンバーで胴上げしました。在籍した7年間で初めて自分からど真ん中に突っ込み、大好きな二人を直接触れる位置で全力で二人を持ち上げました。

     

     結局その3日後に球団から通達を受け、弘田自身もその年を持ってチームを退団することとなったのですが、在籍中の最高の思い出の一つです。

     

    その当時のブログがコチラ→http://yujihirota.jugem.jp/?eid=117

     

    選手一人ひとりの哲学と生き様がでる引退間近
     アスリート人生で基本一回のみの引退へのプロセス。本当に難しいし恐怖や不安、葛藤との戦いだと思います。だからこそ引退後、それを撤回し現場復帰する有名選手なども時折でてくるのではないでしょうか。

     

     引退間近のプロセスでは、各選手の哲学や生き様が如実に出ます。

     

     プロ意識からくる引き際を見せた今回の宮里藍選手や、小宮山さんのように後進に対する影響も考えて筋を通してグラウンドを去る選手はごく稀だと思います。

     

     選手の多くは自分のプレーの衰えを直視できなかったり、周りを巻き込みながら自分の立場を必死に守ろうとするもの。もしくは現実逃避するように全てを諦めて(本当は未練しかないのですが)、無気力な様子を見せて周囲のプレーヤーに悪影響を与えたり、といった選手を見たこともあります。

     

     決して美しい姿ではありませんが、アスリートスポーツの世界における現役選手たちのこういった思い。これは全く無関係の世界で生きる一般の方には到底理解できないでしょう。

     

     弘田のようなサポートスタッフは、アスリートスポーツの世界で終焉に向かっている選手たちに対してどう在るべきか。そんなことを事あるごとに考えています。

     

    可能な限り立ち位置を同じようにする意味
     このアプローチが決して正しいのかはわかりませんが、「スポーツ現場で戦うアスリート」をサポートする仕事がしたい、と考えた自分のある種の結論が「自分自身の環境をできるだけ選手と同じようにする」ということでした。

     

     これまでの16年ほどのキャリアの中で、複数年契約や社員契約のお話をいただけたこともあるのですが全てお断りし、単年契約での業務委託契約にこだわってきました。

     

     一番の理由は、選手と同じ緊張感と恐怖や不安をリアルに感じたいから。

     

     人間って弱いもので、自分がある種「守られた」環境では何でも他人事になってしまいがち。

     

     全く関わりのない一スポーツファンが「何やってんだ!いいかげんやめちまえ!」と本気で憤る。「〇〇外通告」といった趣味の悪い過度に脚色された引退ドキュメンタリーをみて「こんなに落差の激しい悲惨な思いをするのが大半なんだから、やっぱりプロスポーツ選手になるのもそれほどいいもんじゃないよな〜」と妙に納得してしまう。

     

     こういった方たちと同じような距離感と責任感で、スポーツ現場に接してしまったら、日々真剣勝負の選手に対してあまりにも失礼だし無礼ですよね。(こういった楽しみ方をしているスポーツファンの方たちを非難しているわけではなく、実際の現場に携わっている指導者やスタッフとしては違うのではないか、という意味です!)

     

     自分自身も常に危機感を持ってグラウンドに立つプロフェッショナルでいたい。強くない自分がその信念を通すための最も効果的な手段が、単年契約という条件なのだと思います。

     

     …とはいえ弘田の場合は「引退」とは違うのでその重みは全く違う部分もあるのですが。

     

     スポーツ現場に携わるスタッフ全員がこんな偏った考え方では困ってしまうし、そんな必要は全くありません。

     

     ただ実力や知識、経験もさることながら選手たちは自分たちの近くにいる指導者やスタッフのこういった「匂い」や「雰囲気」にこそ信頼を寄せてくれる部分ってあるんですよね。

     

     

     一人でも多くの小宮山さんのような哲学を貫いた、素敵な引き際を見送りたい。

     

     レンさんが小宮山さんにサラリと伝えたように、気持ちや言葉、敬意を一人でも多くの選手に伝えたい。

     

     自分が現場を去る際に、一人でも多くの選手やスタッフに「こんな風に現場に携わっていきたい」と感じてもらえる品を備えた専門家でいたい。

     

     

     …言葉でいうほど簡単ではないのですが(笑)、そんな気持ちは常に忘れずに、感謝と緊張感、好奇心を持って現場に立っていきたいと思います。

     

    それではまた、お会いしましょう。弘田雄士でした。

     

    2007年オフかな?当時31歳でしたが小宮山さんと記念写真を撮っていただいたときのもの。何か幼い気がしますね…

     


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