部活問題を考える PART3

0

    Thank you for visiting here!
     ようやく完結編となる「部活動問題を考える」。長文にお付き合いいただきありがとうございます。
    今までの2回はコチラ⇒ PART1:http://yujihirota.jugem.jp/?eid=1005 /PART2:http://yujihirota.jugem.jp/?eid=1007

     

     昨日は個々の中学校レベルで行えることを考えていました。今記事ではもっと大きな視点で捉えてみたいと思います。

     

    文部科学省レベルで行えること
    1.学校全体を管轄するトレーナー(ディレクター)予算を捻出する
     義務教育費国庫負担金(小学校・中学校などの先生の給料の3分の1を国が負担するためのお金)の一環として、予算を捻出するということです。学校の規模にもよりますが、実績のあるアスレティックトレーナーやS&Cコーチが学校全体のスポーツ部のディレクターとして管轄するわけです。

     

     イメージとしてはアメリカの体育系大学におけるヘッドアスレティックトレーナーやS&Cディレクター。このディレクターは、4月の始業前に各部活を管轄する教員と共に、一年間のトレーニングプラン及びガイドラインを作成。

     

     練習の流れや量、痛みのチェック、リハビリの方針などを明確にすることにより、スポーツ障害保険の利用が抑えられる効果が期待できます。

     

     少数の指導者に見られる、我流の指導法やアプローチに対する抑止力になるうえ、従来よりも各部活間での交流や統合性が見られて横のつながりも強くなるはずです。

     

     その結果、一年生の学生などがそのスポーツが合わないと思った際にも違和感が少なく転部が可能になるというメリットもあります。全てのスポーツ部の大きな流れは同じディレクターにより作成されていますからね。

     

     常勤ではなく週1回程度登校するイメージで、これであれば報酬も月数万円で済むはずです。後述するインターントレーナーの出勤するタイミングとできるだけ重なるように、ディレクターにも部活観察をしてもらうようにします。

     

    2.毎月少額の部費を徴収し外部トレーナーを週2回雇う
     スポーツ部に参加する生徒から毎月部費(500〜1000円程度)を徴収し経験を積みたい若手トレーナーのインターンシップを週2回雇うという提案です。徴収した部費を基にインターントレーナーへの交通費に充てるのです。

     

     ここには弘田の持論も入っているのですが、全くの無償ボランティアではトレーナーに必要な覚悟や責任は育ちませんし、継続的に関わる事が難しくなります。

     

     有償(交通費支給)の代わりに「義務」として、ディレクターへのレポート提出を毎週行うシステムを確立。全スポーツ部を管轄しなくてはいけないディレクターが目に届かない問題点や雰囲気を、各インターントレーナーから情報として吸い上げることができます。

     

     若手トレーナーにとっても経験豊かなディレクターから直接フィードバックを得られる貴重な経験を積んでいくことができるので一石二鳥の効果が期待できるのです。

     

     そして部活に打ち込む生徒にとっては、悩みを相談したり痛みを伝えたりというきめ細かいフォローを受けることができて、安心して部活に打ち込める環境づくりができる。これが最も大きなメリットになります。

     

    机上の空論にはしたくない
     日本における各省庁が独立している問題点は、国の全体論で話が進んでいかないところでしょう。弘田の提案も文部科学省だけを考えた場合、予算が膨らんでしまうわけですから。

     

     しかし国全体で考えた場合、ジュニアスポーツを行っている学生の外科手術の総数は劇的に減るはずですし、整骨院など地元の治療院で保険診療を受ける申請も減るでしょう。

     

     超高齢社会になった現在の日本を考えた際、国全体が「治療」から「予防」に方針をシフトする必要があるのは間違いがありませんよね。予防への投資という感覚が一般化すればいいのですけれど…。

     

     現場で頑張っている教員の方も多く知っていますので、部活問題がきれいごとでないのは分かっているつもりです。中学生の子供を持つ親として、トレーナー業に携わる専門家として、自分なりに机上の空論ではなく現実に行えることは何かを今回考えてみました。


     こういったシステム化が試験的にでも行われていけば目に見える結果も出るでしょうし、専門性を持ったトレーナーの新しい雇用の形も見えますよね。

     

     

     少数の頭でっかちなトレーナーに見えるように、『ちょっとズレた論点で言及する人』にはなりたくないので、結果的に今回の記事にはずいぶんと時間を費やしました。そういった「痛い」内容になっていないことを祈るのみですが…。

     

     しかしこういった取り組みをスタートさせたい私立中学の校長先生や、文部科学省の偉い方、いないかなぁ…。もし興味があるようであれば、喜んで協力させていただきますのでお声がけ下さい!

     

     3回も続くはずではなかったのですが、心の中にある熱い想いが噴き出てた数日となりました笑。たまにはこんな大きなテーマもいいですね。

     

    それではまた、お会いしましょう。弘田雄士でした。

     


    コメント
    管理者の承認待ちコメントです。
    • -
    • 2016/11/15 10:47 AM
    コメントする








       
    この記事のトラックバックURL
    トラックバック

    calendar

    S M T W T F S
      12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    2728293031  
    << August 2017 >>

    selected entries

    categories

    archives

    recent comment

    recommend

    姿勢チェックから始めるコンディショニング改善エクササイズ (TJ Special File 6)
    姿勢チェックから始めるコンディショニング改善エクササイズ (TJ Special File 6) (JUGEMレビュー »)
    弘田 雄士
    弘田の初著作出版!評価法としての立位姿勢の見方を詳しく説明しています。

    recommend

    成功する人の考え方
    成功する人の考え方 (JUGEMレビュー »)
    加地 太祐
    WEB記事で紹介され、あまりにも芯を食った的確な記事の数々に、結局本を購入。40歳前後の方にはおススメ!

    recommend

    サンテプラス フレックスクッション&DVDセット ブラック [その他]
    サンテプラス フレックスクッション&DVDセット ブラック [その他] (JUGEMレビュー »)

    プロ野球チームで一番最初に採用したのは、弘田が興味を持ち当時の千葉ロッテが最初。ずっと使えます!

    links

    profile

    search this site.

    others

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM