リザーブメンバーの心身の準備の難しさ

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     昨日行われたラグビートップリーグ第4節。弘田が所属する近鉄ライナーズは、徳島のポカリスエットスタジアムにてキャノンイーグルスとの対戦となりました。

     

     前半に両チームともに危険プレーのよるイエローカードで1名ずつ10分間の退場を受け、ピッチに14名の時間がある展開。

     

     10-13と僅差ではあるもののリードされての後半23分最初のトライはキャノン。コンバージョンゴールも決められて一時は10-20という展開に。こらえにこらえていた中での後半最初の得点を許してしまいました。

     

     残り17分という厳しい状況。ここから後半の20分前後に次々とピッチへ登場した交代選手たちが躍動しました。

     

     終始圧倒していたセットピース。ゴール前のモールからフッカーの王選手が飛び込みトライ。15-20と5点差に詰めると、その5分後にはゴール前での多くのフェーズを重ねて、最後は加速をつけて飛び込んできた辻がトライラインを越えグラウンディング。

     

     ベテランの重光が重圧のかかる中、きっちりとコンバージョンキックを決めてくれ、22-20と逆転に成功しました。

     

     チーム全員がこのリードを守り切る為にどういった戦い方をすればいいか、しっかりと把握し苦しい中でもきっちりとボールを保持。終了間際にはペナルティキックを得て3点を追加し最終スコアは25-20。勝利を収め今季2勝目を手にすることができました。

     

     後半の集中力は素晴らしく、初戦の勝利同様「逆転の近鉄」の面目躍如、という試合を見せてくれました。


    アグレッシブにグランドに飛び出していったリザーブメンバー
     再三このブログ内でもお伝えしているように、アスリートスポーツの現場ではとにかく結果を出す、ということが全て。今回も逆転勝利がとにかく嬉しかったのですが、さらに嬉しかったのはベンチで戦況をみつめていたリザーブ選手たちの活躍でした。

     

     リザーブ選手は入り方がとても難しいです。怪我が多いラグビーでは、出血や脳震盪の疑いによる一時交代、怪我などを含めるといつ交代の声がかかるか、全くわかりません。

     

     グラウンドですぐに100%の状態で飛び出せるように、体をしっかりと動かしておき精神的にも気負い過ぎずに、それなりに集中力を維持しておく。このバランスにも個人差があり、ある程度の経験値がものをいう部分です。

     

     ベンチにてリザーブメンバーのウォーミングアップを担当している弘田も当日の気温や湿度、控え選手8名の顔ぶれによって、全体アップの時間や長さ、実施する種目などを構成しています。

     

     結果論になってしまいますが、昨日のゲームは送り出す弘田からしても、リザーブメンバーの入るタイミングが非常に良かったんですよね。皆、声がかかるタイミングに上手に合わせることができて「よし、待ってました!」の形でグラウンドに飛び出していけたんです。

     

     いつもいつも、直前まで目の前にいた控え選手たちがグラウンドに飛び出していく際、「怪我なくベストパフォーマンス見せてこいよ!」という気持ちを込めて、大きな声がけで送り出します。

     

     昨日のゲームのように、そんな選手たちがグラウンドで躍動する姿は本当に嬉しく感動します…。

     

     長い長い一日となりましたが、勝利という結果でずいぶんと足取りは軽くなるもの。強豪がひしめくレッドカンファレンス側は、2勝2敗の近鉄で勝ち点8の近鉄もいまだに7位。

     

     厳しい戦いは続きますが、集中力を切らずに選手達と共にスタッフも戦っていきます。

     

     

    それではまた、お会いしましょう。弘田雄士でした。

     


    中7日と中5日の大きな違い

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       奈良県橿原公苑陸上競技場で行われたラグビートップリーグ第三節。NTTコミュニケーションズシャイニングアークスとの試合でした。

       

       終始押し気味に試合を支配できていた前半。課題の決定力はなかなか改善されず、結果的に10-10とタイスコアで折り返すこととなりました。

       

       そして後半。

       

       ずっと優勢だったスクラムを避け、ボールを展開し始めたNTT Comが試合を優性に進めはじめ、勝ち越しのトライを決められてからは、全く流れを引き戻すことができませんでした。

       

       折り返してからは0-26。後半だけで4トライを決められ、最終スコアは10−36。完敗となってしまいました…。

       

      中5日をどう調整していけるか
       前回のトヨタ戦よりもショックが残る展開となった試合でしたが、反省をしつつも落ち込んでいる時間はありません。次節の対キャノンイーグルス戦は徳島の遠征にも関わらず、9日土曜日の17時からのキックオフとなるからです。

       

       1・2戦目と中7日のゆったりとした日程で試合を出来ていた中、疲れがたまり始める第4節で中5日での試合となります。

       

       この2日間の猶予が消えることは、ラグビーに関わっていない方が想像するよりもはるかに大きな負担となるんですね。

       

       試合メンバーは本日はゲームレビューのみとなりますが、OFF日を挟まず火曜日、木曜日で課題修正、キャノンの対策を練り、金曜日の軽めのリハーサルを行ってから徳島県に移動し宿泊。

       

       土曜日の試合に備える予定となっています。

       

       昨年、ある時期に頻発したふくらはぎの攣りを訴える選手も対NTT COM戦で多く出ましたので、S&C担当としては頭が痛いところではあるのですが、しっかりと原因と対策を考えて最大限できることをしていきます!

       

       昨日の試合では近鉄ライナーズを応援してくれているファンの方には申し訳ない試合となってしまいましたが、次節はセットピース以外の良さも出してもらえるよう、スタッフも全力で頑張ります。引き続き応援のほど、どうぞ宜しくお願いいたします!

       

       

      それではまた、お会いしましょう。弘田雄士でした。

       


      2017-18トップリーグ開幕日に思う「公式戦の緊張感」

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         さて。5カ月近い準備期間を経てついに本日、ラグビートップリーグ2017-18シーズンが開幕します。

         

         弘田が所属する近鉄ライナーズも、今日大阪のヤンマースタジアムの第二試合目、19時半より豊田織機シャトルズと開幕戦を迎えます。

         

         もちろんインシーズン中も選手たちにはトレーニングを課していくことになるのですが、まずはようやく公式戦の時期を迎えられたこと。そのことにホッとしています。

         

         毎年の事ですが、自分がプレーするわけではないのですが開幕戦の前夜は特別でした。独特の緊張感があってなかなか寝付けなかったです…(笑)。

         

        勝敗という結果が全て
         毎年、頭から煙を出しつつそのときに出来うるベストを出す。そんな思いで一年一年を過ごしてきました。


         個人的にシーズンが終わったときにもちろん反省はするのですが、元も子もない表現をしてしまうとそんなの関係ないんですよね。弘田が担当するS&Cという部門がどれだけ最大筋力を上げパワーを高め、タフに走り切れる選手を多く輩出したとしても。

         

         チームが全敗で入れ替え戦に進みトップリーグ降格、となってしまったら来季の契約はないでしょう。

         

         自分自身に悔いの残る部分が多いシーズン(本来そんなことはあってはいけないのですが)であっても、ベスト4に食い込むチーム成績をあげれば、「まぁS&Cも良くやったよな」とお咎めなしなのは間違いありません。

         

         もちろんS&C要素が向上すれば、ラグビーのパフォーマンスに関してプラス要因を生み出すことはできるのですが、必ずしもその向上がチーム成績と一致するわけではないのはスポーツの面白いところでもあります。

         

         残酷な部分はありますが、自分の最大限のできることを行って後はもう抗わない。人事を尽くして天命を待つ、という心境で挑むだけですね。

         

        初戦はそのシーズンを占う大切なもの
         どのスポーツでもオープニングゲームは大切だと思います。それでも公式戦が15試合しかないラグビーにおいては特に開幕戦の重みはすごいもの。

         

         昨季は結果的に全勝優勝を果たしたサントリー相手に1点差での惜敗という初戦になりました。たらればはないのですが、結果的にあの初戦のダメージが大きいまま昨シーズンが進んでしまったところがありました。

         

         チームとして同じ轍を踏まないように、やってきたことを出して勝つ。

         

         近鉄らしいプロセスを経て、とにかく結果を出せるように「戦場」に選手を送り出してきます。

         

         

        それではまた、お会いしましょう。弘田雄士でした。

         


        近鉄ライナーズの5選手がプロ野球始球式に登場しました!

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           弘田が所属する社会人ラグビートップリーグの1チーム、近鉄ライナーズ。もともと近鉄バファローズを持っていた会社とゆかりがある大阪ドームにて行われた8月5日(土)の阪神タイガース対東京ヤクルト戦。

           

           この試合の始球式に、ライナーズのキャプテン樫本敦選手、バイスキャプテンの森田尚希選手、日本代表でもあるトンプソンルーク選手、FWリーダー田淵慎理選手、3年目のプロップ浅岡勇輝選手が参加しました。

           

           普通の始球式とはちょっと違う趣向の今回の「ファーストピッチセレモニー」。まずは森田選手以外のフォワード陣がマウンド付近でラインアウトプレーを行い、パス出し。そこからボールを野球に持ち替えて、バックスの森田尚希が始球式を行う、というものでした。

           

           これ、すぐにヤフーニュースにも載せていただきました。

          それがコチラ→https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170805-01867495-nksports-base

           

           そして週間ひがしおおさかさんのHPに動画もアップしていただいたので、シェアさせていただきますね。

           

           

           弘田はこの日試合観戦には行けなかったのですが、ゆかりのあるプロ野球の現場に今携わっているラグビー選手たちが赴きコラボしたのはとても嬉しいことでした。

           

           普段あんなにスローイングでショートさせることはない樫本ですが、きっとすごい緊張感だったんでしょう(笑)。そして小学校時代はサッカー選手で野球未経験の尚希はさすがの勝負強さでした。ほぼストライクゾーンのアウトハイに投げられるのだから、たいしたものですよね。

           

           注目度の高いプロ野球ですが、ラグビートップリーグもいよいよ開幕まで2週間弱となりました。近鉄ライナーズは8月18日金曜日の19時30分より大阪のキンチョウスタジアムにて豊田織機シャトルズと対戦します。

           

           ラグビーも面白そうだな… そう思っていらっしゃる方はぜひ一度、近鉄ライナーズの応援にいらしてください。選手達と共に現場でお待ちしております!

           

           それではまた、お会いしましょう。弘田雄士でした。


          アンチドーピング講座受講して得た新情報をシェアします

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             7月末のある日。所属するラグビーチームの全体練習を終えた後、ミーティングルームにて「アンチドーピング講座」を受講しました。

             

             もちろんある程度の知識は有しているつもりなのですが、有益な追加情報もあったので今回アウトプットするためにシェアさせていただこうと思います。

             

            Global DROの存在
             アスリートとして競技を行っている間は、自分の口の中に入れる食品やサプリメント、薬などに常に気を配るのは選手の務め。それでもすべての製品や薬にて禁止物質が入っているのかどうかを把握するのは不可能です。

             

             弘田が以前プロスポーツチームに所属していた際は、ドーピング対象品をリスト化した冊子が配られて常備していたものですが、今は本当に便利なウェブサイトが出来ているんですね。

             

             「Global DRO」というのがそのサイトです。コチラ→http://www.globaldro.com/JP/search

             

             対象となるスポーツを選び、調べたい製品名を入れるとその製品が使用可能かわかるというスグレモノ。OKの場合は緑色に、使用できないものは赤でわかりやすく示されるそうです。これ、便利ですよね。

             

             ただ情報が入っていない製品に関しては、赤にも緑にもならないため、こういった商品は更にチェックする必要があるでしょう。

             

             そしてGlobal DROで使用可能と出た場合なども、念のため記録を残しておくことが勧められていました。万が一、何かの原因でドーピング検査に引っかかってしまった場合、自分の言い分を証明する必要があるため、ということで、こういったことを面倒くさがらずに実施するのが大切なんだなぁ、と改めて認識させられました。

             

            「禁止表国際基準(禁止表)」はこまめにチェックを
             禁止物質や禁止方法は、WADA(世界アンチ・ドーピング機構)が定めた「禁止表」に記載されています。これは以下のサイトに載っているもの。

             

            それがコチラ→http://www.playtruejapan.org/

             

             この禁止表は少なくとも1年に1回更新されます。プロテニスプレイヤーのシャラポア選手が禁止物質の使用で出場禁止処分となっていますが、彼女が痛み止めとして使用していた物質も、新年に禁止物質に加えられたばかりのものだそうです。

             

             意図しているかしていないかに関わらず、禁止物質を使用した時点でドーピング対象となってしまうアスリートたち。知らなかった、では済まないからこそ、選手もそして彼ら、彼女らをサポートする我々も常に最新情報をアップデートし「うっかりドーピング」を防いでいくこと。

             

             緊張感を持って意識していかないとな、と確認ができた出来事でした。

             

             

            それではまた、お会いしましょう。弘田雄士でした。

             


            マリアノリベラのカットボールを科学する、の動画を訳してみると

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               先日、友人の塩多雅也トレーニングコーチが面白い動画を紹介してくれていました。彼曰く、「面白そうだけど詳しく訳してほしい〜」とのことだったので、僭越ながら若干適当な訳を入れたいと思います(笑)。

               

               まずは下の動画をご覧ください。

               

               

               「マリアノリベラが繰り出すボールは5種類ほどの変化をするが、全く同じ軌道から繰り出されるんだ」

              ノーランライアンやランディジョンソンをコーチしたトムハウスピッチングコーチはこう説明する。

               

               バッターが投球を認識する大きな手掛かりの一つ。それが投手の腕の角度だ。リベラの腕の振りは球種によってほとんど変化しない。その差はわずか2度ほど。これではバッターは違いを認識できない。

               

               さらにバッターが投球を判断するもう一つの材料が球の回転数だ。リベラの真っ直ぐは時速90+αマイルであり球の回転数は1500回転/分。これは縦軸にスピンを加えたもの。

               

               リベラはカットボールを投げる際、ほんのわずか指を縫い目からずらす。そこから出来るだけ速く腕を振りボールをリリースするのは同じだが、この変化によりやや傾いた方向にスピンが加わるのだ。その回転数は1600回転/分。

               

               傾いた方向で加えられたスピンは空気抵抗の違いを生む。高い抵抗を受けている側は低い抵抗方向へと移動する。このことによってボールは曲がっていくのだ。

               

               打者の視線からみると、リベラのカットボールはほぼ真っ直ぐと同じ軌道でやってくる。打者は約0.17秒の時点で球種を判断するが、たいていの場合このカットボールと真っ直ぐとを見誤ってしまうのだ。

               

               リベラのカットボールがベースを通過する際、真っ直ぐと約20僂皺J向へとずれている。この変化の大部分はボールがホームベースを通過する3mほど前から起こる。身体的な観点からは、人間の眼はこの近さとスピードで変化するボールを認識することはできないのだ。

               

               何とかボールをコンタクトできたとしても、わずか10冂度のバットの芯でこのボールを的確に捉えることは不可能だ。

               

               そしてバッターにとって最も難しいのは、こういった特徴を持つリベラのボールに相対する経験が少ないことだろう。打者は1シーズンで2300人もの投手と対戦するが、リベラのような投手はいないからだ(←最後の上手いこと言っている感じの英語の訳は今一つ理解できず)。

               

                ・・・甚だ適当ではありますが(笑)、こんな感じでいかがでしょうか。ちょっと乱暴なところもありますが、難解なバイオメカニクスなども本当に簡潔に教えてくれる辺りが、ESPNのすごさだと思います。

               

               通常の4シームに対して、カットボールで横方向に20僂皀棔璽襪動いているってものすごい変化ですよね。リベラの現役当時、メジャーの大打者たちが面白いぐらいバットをへし折られたり、あり得ないくらいどんづまりのフライに抑えられていたのが理解できました(笑)。

               

               本日はちょっと趣向を変えて、いいかげんながらも英訳をしてみました。

               

               

              それではまた、お会いしましょう。弘田雄士でした。

                


              最終調整の地、北海道北見市へ

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                 すべての荷物をパッキングし、このブログを更新しパソコンを収納すれば全ての準備完了。

                 

                 所属する社会人ラグビーチーム、近鉄ライナーズの最終調整の地、北海道北見市にチームに先だって一日早く入るため、今から新千歳空港経由で女満別空港へと向かいます。

                 

                 11日12泊となる今回の北見キャンプは通算4回目。そんなに長い月日が経っていたんだ、と改めて驚いてしまいます。

                 

                 毎年毎年、始まってしまえばあっという間。1日1日の濃度が濃く、正直キャンプ中盤には「早く終わってくれないかなぁ…」と感じる、チームスタッフにとっては過酷なのがキャンプなのではないでしょうか。

                 

                 悪いこともいいことも大きな振れ幅でやってくる夏のキャンプ。いろいろな捉え方があるとは思いますが、公式戦前の最終調整として、チーム全員で寝食を共にして切磋琢磨し最後のアピールタイムを過ごしていく。

                 

                 弘田自身は、そんなキャンプには大きな意味があると思っています。だからこそ、しんどいこの10日余りのキャンプ、気持ちを切らずに出来うる選手達のサポートをしていきたいと思っています。

                 

                リズムを貫くこと
                 長丁場となるキャンプで、弘田が常に一番気をつけていること。それは「自分のリズムを貫くこと」です。ちょっと矛盾しているように感じるかもしれませんが、選手のために使う時間以外はとにかく自分のペースで動く。

                 

                 眠る時間をきちんと確保する。同じ時間に目を覚ます。いい体調を維持するためのトレーニングと食事をきちんと継続する。

                 

                 ごく当たり前ではあるのですが、そこに遠慮や甘えは入れないこと。誘惑やお付き合いも当然ありますが、判断基準は「自分のリズムを保てるかどうか」。そこを首尾一貫していくこと。

                 

                 これができるかどうかで、そのときのキャンプの精度が決まるんですよね。

                 

                 理想論を言えば、これを1年間のシーズンで徹底できればすごいのですが、この緊張感で1年を過ごすことは正直不可能…ちょっと情けない部分ではありますが、期間限定の集中力レベルで今回のキャンプにも挑んでいきます。

                 

                 やるのではなく、やり切る。昨晩見た「プロフェッショナル 〜仕事の流儀〜」の笠原医師の言葉を借りて北の大地に行ってきます。

                 

                 

                それではまた、お会いしましょう。弘田雄士でした。

                 


                ラグビーと野球の文化を比較すると

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                   先日久しぶりに社会人野球の練習に参加した時に普通に感じたこと。それが、

                  「野球の練習って長いなぁ…」

                  というものでした。

                   

                   長年野球一筋であり、コンディショニングコーチとしても野球現場にどっぷりだった弘田。正直、典型的な野球の練習スタイルや練習時間に何の疑問を抱くことはなかったんです。

                   

                   それが所属していたプロ野球チームに外国人監督が就任したことから、ずいぶんと練習の合理化が進められました。

                   

                   ああ、こういった工夫をすることでトータルの時間は大幅に短縮させるし、集中力も維持できるだろうなぁと当時は感心したものでした。

                   

                   ところが2014年のシーズン途中から現在も所属する社会人ラグビーチームに合流した後、その文化の違いに衝撃を覚えました。

                   

                   ウォーミングアップ時間を10分もらっていたのですが、これが1分半オーバーした、といって外国人の技術コーチに怒られたり、チームアップを8分に出来ないのか、といって2分カットするように依頼されたり。

                   

                   時間に対する概念が全く違ったんです。

                   

                  時間が決められているスポーツと無制限のスポーツの大きな違い
                   特にここ10年ほどの傾向のようですが、ラグビーにおいては練習時間をいかに短く、効率的に、高強度にできるか、という方向にシフトしています。

                   

                   トップリーグにおいても1回のセッションで2時間を超えることは本当に数えるほどしかなく、平均すると90分ぐらいのセッションのところが多いと思います。

                   

                   もちろんこの時間以外に、30分から45分ほどのストレングストレーニングのセッションや20〜30分程度のスピードセッションが設けられているのが普通ですが、これらの間には1〜3時間ほどの休息時間があります。

                   

                   ガッと集中して1つのセッションを行い、きちんとレストを入れたうえでまた次のセッションを全力で行う、という風潮なんですよね。

                   

                   GPSがより高機能になり、実践的なデータが集まってきたことで、実際のラグビーの試合時に必要な強度やスピード、ワークレートやトータルの走行距離などが明確化。2017年現在はその数値を基にして効果的な練習を行っていこう、というのが一般的な方向性といえます。

                   

                   特に必要とされるワークレートを為すためには、練習間の時間のマネジメントなどもとても大切。本当に分単位で練習プログラムを決めていく方が効率的なので、自然時間に対する意識が高くならざるを得ません。

                   

                   それに対して野球は時間無制限のスポーツ。北海道日本ハムファイターズの中島選手のように平気で10球以上ファールで粘るような野手がいたり、5点以上が入ったりするビッグイニングがあれば、5回終了時点で2時間を越えるような展開もざらにあるんですよね。

                   

                   だらだらさせることなく、効率的な練習を確立したりプログラムを簡素化しても、1分2分をマネジメントするような感覚までには至らないわけです。

                   

                   またキャッチャーのように、投球を捕る、キャッチングやスローイングの練習、走塁練習、自身の打撃練習とすべきことが多いポジションは、キャンプ中などはどうしても長時間の練習をこなしていくことになる、というような違いもありますよね。

                   

                  野球の現場に耐えられるの?
                   知人のトレーナーとの会話の中で、ごくごく素朴な疑問というか不安として挙がったのが、
                  「ラグビーの時間間隔に慣れてしまった今、果たして野球の現場のお仕事をする機会があった際、適応できるのだろうか?」
                  というもの。

                   

                   当たり前のように朝から晩まで、365日のうち330日ぐらいはそんな野球漬けの仕事をしていた10年前。今となっては当たり前のようにそんな生活ができるか、というと甚だ疑問(笑)。

                   

                   今後、ラグビーや野球以外のスポーツ現場に関わる仕事をさせていただく場合でも、こんな新鮮な文化の違いを感じることがあるんだろうなぁ…と楽しみ半分、不安半分といった気持ちです。

                   

                   やはり、飛び込んでみないとわからないことってたくさんあるんですよね…

                   

                   最後はとりとめのない文章になってしまいましたが、改めてラグビーと野球における文化の違い、特に時間の概念について書いてみました。

                   

                   

                  それではまた、お会いしましょう。弘田雄士でした。

                   


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                  • 選手の不平不満を聞くのも大事なコミュニケーション
                    匿名 (09/20)

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